バルクセラミックス研究会のホームページです

近年，海外のセラミックス企業も技術改良と経済性の追求により，急速に国際競争力を伸ばしつつあります．日本のセラミックス産業は，現状の製品に満足することなく，これまでとは一線を画するような，さらに高い信頼性をセラミックス製品に付与し，また，これを実現するための高度な製造技術と生産性を追求して，世界をリードしていく必要があります．そこで，セラミックスの信頼性向上をさらに一歩すすめ，次世代のファインセラミックスを開発するためには，企業，公的研究機関，大学の研究者が一同に会し，さらに，プロセス研究者と評価研究者が同じ土俵で議論して，製造時および稼働時の信頼性向上に資する新しい基礎科学と基盤技術を構築することが求められています. 2011年に『バルクセラミックスの信頼性に関するワークショップ』が東工大安田公一先生の主導で開催され，主に構造用セラミックスに関する話題提供を企業，公的研究機関，大学の研究者にお願いして，議論を十分に行うことで高信頼性を実現した次世代ファインセラミックスへの道筋に関する共通理解を図ってきました．今回，これまでのワークショップの運営方法を継承しながらも，より広く，機能性セラミックスやバイオセラミックスなどをも対象とした『バルクセラミックス』の信頼性に関するワークショップに発展的に展開することにしました．皆様のご参加をおねがいします．

長岡技術科学大学　田中　諭

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